ぎっくり腰について
2022-12-02
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰の正式名称は、『急性腰痛症』です。
重いものを持ち上げた時になるものだと思っている方が多いですが、それは原因の一部にすぎず、日々腰にかかっている負担の積み重ねが限界に達した時に起こります。
そのため、靴ひもを結ぶときや、立ち上がっただけで発症してしまう方も少なくありません。
ぎっくり腰を経験された方は分かると思いますが、なった瞬間その場にうずくまってしまうほどの痛みが走ることもあります。
(※うずくまってしまうほどの痛みが出ないこともあります。その時によって痛みの度合いは変わります。)
その痛みは数日続き、トイレに行くのが困難なほどの痛みです。
ですが、痛みがずっと続くわけではありませんので、不安にならなくても大丈夫です!
ぎっくり腰に限らず、痛みがあるというのは体の中で炎症が起こっている状態になります。
大炎症期…発症してから起こる動けないほどの激痛は、1~5日程度でおさまります。
非生理期…初めのひどい痛みは少しずつ落ち着いてきますが、まだ体の状態(骨格や筋肉等)としては正しく機能できる状態ではありません。
小炎症期…発症から炎症がおさまるまでは2週間ほどです。ただ、安静にして動かなかったり、良くない姿勢を続けていると、この時期が長引く事もあります。
回復期…この時期には人によって痛みが消失しているかもしれませんが、決して改善しているわけではないので注意が必要です。
以上のように、症状はおさまっていきますが、油断は禁物です!!
その時期その時期に適した行動を行っているか、日常の過ごし方によって症状の変化の仕方は変わっていきます。
再発に繋がることもあるので、ぎっくり腰になったことがある方はもちろん、まだなったことが無い方も、これを機に予防法と万が一発症した時の正しい対処法を覚えておきましょう!
ぎっくり腰の対処法
ぎっくり腰になって痛くなってしまうのは、炎症があるからです。
炎症というのは、患部に熱を持った状態です。他の部分に比べて3~4度温度が高くなっているといわれています。
ぎっくり腰に限らずですが、痛みがある時は炎症を取ることが第一なので、まずはしっかり「冷やす」ようにしていきましょう!
冷やすときに使う物も、なんでもいいわけではありません。
保冷剤やアイスノン、シップや冷却シート、氷水
と色々ありますが、必ず氷水を使って冷やすようにしましょう。
生きている細胞から熱を取る際の安全で最適な冷却温度は0度~4度と言われています。
氷水0度前後で冷やせるので、冷却に最適なものといえます。
氷のうか、無ければジップロックなどのビニール袋に入れて冷やしましょう。
保冷剤やアイスノンは、肌に直接当ててしまうと凍傷の危険があります。だからといって何かで巻いて冷やすと、効果のある0度~4度より温度が上がるので冷却効果が足りません。
湿布は、鎮痛成分を含んでいるので痛み止めとして使用する分には問題ありませんが、冷やす目的としては効果はありません。
冷却シートは、冷やす効果はあるのですが、最適冷却温度の0度~4度を考えると冷却効果が足りません。
こういった理由があり、冷やすときに使っているものによっては、全く意味の無い物もあったりしまうので、しっかりと氷水で冷やすようにしていきましょう!
痛い個所を1日最低1回!1回30分は冷やす!
これを続けるだけで良くなる人も多いので、ぎっくり腰で困ったときは冷やすようにしていきましょう!